もしかして・・・

ホヤについている卵とハゼちゃん
初めてちゃんと撮れてたのかも


思い起こせばＦ4時代。

まとまった休暇が取れたら
ジェティクラブのメンバーでインドネシアのデラワン島に通っていた

当時のデラワンは宝石箱のような海
朝から晩まで毎日5～6本潜ってた
長い桟橋の先からエントリーし、毎日飽きずに潜っていた


ある日、私の面倒をよく見てくれていたＦ４仲間のＩさんが、
ホヤについている卵とハゼを教えてくれた


今でもそうだけど、撮りたいものが見つかると嬉しくなり
バタバタしてしまいます
挙句の果てにお魚達にストレスをかけてしまって
撮れないことが多くあります


その時もバタバタしてました

Ｉさんが肩を叩かれ持っているスレートを私に見せた

「落ち着いて…」

うんっとうなずくが落ち着けない・・・


またＩさんが肩を叩く

「ＢＣのエアーを抜いて」

そうか！だから身体が固定出来なかったんだ…


これで集中できる

ハゼさん、どんなアングルで撮って欲しい？
と心の中で語りかけてみる


また肩を叩かれる

ちょっとぉ（爆）集中してるのに！

「ストロボの位置！」

あ～
右は上向いてて、左は私の方を向いてるし～


ごめんなさい
親切に教えてくれているのに、イラッとしちゃってm(__)m

申し訳ないから、後はもう大丈夫とお礼を言って1人になった


さて気を取り直してハゼにストレスを与えないよう、
アングルや露出、シャッタースピードも色々変えながら、
バシャバシャシャッターをきった


少しして様子をみにきてくれたのか、Ｉさんの気配を感じた


私は大満足
フォトコンとやらに出したら表彰されるなと、
にっこりしながらⅠさんのスレートを見た


「撮ったの？」

うん！

「フィルムあと何枚残ってる？」

36枚撮りフィルムを全部使ったので指でゼロって伝えた


「エーッ！！！！」
悲痛な声が聞こえた


「ストロボ光ってた？スイッチはONになってる？」


？？？光ってたよ・・・と心の中で答えてストロボを見た

あれ？両方ともOffだ

光ってなかったんだ～

一気に奈落の底へ・・・

全然ストロボが光らないのに、じーっとしているから
心配になって見に来てくれたらしい



エキジットしてから不幸な話を皆にしていたら
K馬が「F4PROをF4AMA」に書き換えろ」と


そう「チームS5アマ」の名前名付け親には
そんな悲しい過去が山ほどあります



帰国後、もしかしたら念写で写ってるかもと、駄目もとで出してみた

現像所の担当者が悲しそうな顔をして
「色がついてないポジがありました」と届けてくれたことは言うまでもない

そして「次がありますよ、頑張ってくださいね」と励ましてくださり
新しいポジフィルムを１本くれたことを思い出します



今も進歩がありません

年末も１本目からストロボが調子悪いと言って、
nobさんに見てもらってたら
内臓ストロボが上がってなかったり・・・

レベルの低いミスが目立ちます


が、写真の出来はデジタル化になり
あの頃より成長してるような気がします



今年に入って、行方不明かと心配していたＩさんから
昨日お電話をいただき、みんなでほっとしています
早く体調整えて、またみんなで潜りにいこうね


海の中の出来事、本当にひとつひとついい思い出です


今年こそしっかり考えて撮るようにしましょ